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田辺 文也; 村松 健; 須田 徹*
Journal of Nuclear Science and Technology, 23(10), p.859 - 872, 1986/00
被引用回数:3 パーセンタイル:40.87(Nuclear Science & Technology)軽水炉炉心露出事故時の燃料損傷挙動を解析するために単一チャンネル内熱水力解析コードSEFDANを開発し、PBF.SFD-ST実験の解析を行うことにより検証を行なった。SEFDANコードは水位以下の混合相の質量、エネルギー保存式を解くことにより水位を求め、水位以上の気相温度、水蒸気流量、水素流量は準定常近似を用いて求められる。熱伝達、水・金属反応のための構成式は最新の知見に基づいたものを用いている。計算結果は実験結果をよく再現し、燃料棒ドライアウト時刻、穏やかな昇温過程の被覆管挙動、最後の急激な昇温過程のいずれもよく計算されている。解析結果は燃料棒上部の被覆管が完全に酸化し、急激な昇温過程期間中に溶融して燃料棒下部へ流れ落ちたことを示唆している。
田辺 文也; 村松 健; 須田 徹*
Proc.Int.ANS/ENS Topical Meeting Thermal Reactor Safety, p.XXIII.6 - 1, 1986/00
軽水炉の炉心が露出し、燃料損傷が進行する過程を解析するために、単一チャンネル内燃料損傷挙動解析コードSEFDANを開発し、PBF燃料損傷実験解析を通して検証を行なった。 PBF.SFD-ST実験解析の結果は燃料棒各高さのドライアウト時刻、緩やかな昇温過程、最後の急激な昇温過程について実験結果とよく一致した。 解析結果は燃料棒上部で被覆管が完全に酸化し、温度が酸化ジルカロイの融点を超えていることを示し、燃料棒物質の溶融落下が起きたことを示唆している。 一方PBF.SFD1-1実験解析結果は概ね実験結果との良い一致を示しており、上部では内面酸化が温度挙動に大きな役割を果たすものの蒸気枯渇のために酸化ジルカロイの融点を超えない。下部では蒸気枯渇が起きにくいために、酸化ジルカロイの融点を超えており、燃料棒物質の移動が起きたことを示唆している